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ローマ編2

ピアッツァ・ボッカ・デラ・ベリータ




Z子の悲劇 ~ローマ編2~
フォロ・ロマーノを元老院側の出口から無事脱出することに成功したZ子とぼくは、次の目的地「真実の口」へと向かいました。前編でも盛んに登場した「Piazza Bocca della Verita」は、正確には「真実の口広場」と訳すのが本当でしょう。実際にその名の大きな広場があり、広場前のサンタ・マリア・イン・コスメディン教会入口正面の柱廊の奥に映画「ローマの休日」で有名な大理石の「真実の口」があるのです。

フォロ・ロマーノを出たところは、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の裏側で、そこから「真実の口」へ行くには、ヴィットリオ・・・の正面まで回りこみ、ヴェネチア広場の前を通ってマルチェロ劇場通りを下るのが真っ当なルートです。Z子とぼくは、このコースがすごく遠回りだということを理解していました。そこで、目の前のカンビドリオ広場を横切り、市庁舎の敷地を通り抜けて、マルチェロ劇場の前に出るという闇のルートを選択しました。

カンビドリオ広場では、ローマの観光名所には必ず居る十数人のジプシー少年団にまとわり着かれながらも何とかやり過ごして、市庁舎の裏側から庁舎建物のワキを通り正面に回りこんだとき、警備の警察官に呼び止められ、「何の用だ?用もないのにここを通ることは許さんぞ!」と言われました、否、多分、言われたのでしょう。分からないふりをして(本当は分からない)、正面玄関の階段を静かに駆け下りて、マルチェロ劇場の通りに出ることができました。

この辺りでもう一度、通行人に「Piazza Bocca della Verita」と問い掛けて、方向が間違っていないことを確認しながら、マルチェロ劇場通りを下ります。「Piazza Bocca della Verita」に着いたZ子とぼくは、「真実の口」が室内にあることは、映画『ローマの休日』で知っていましたから、辺りを見回して通りの向こう側のたくさんの人たちが入っていく建物に目をつけました。「さすが「真実の口」には、こんな大勢の人たちが訪れるんだ!」と確信しながら、その人の流れについて行く事にしました。人の波の中で「Piazza Bocca della Verita」という言葉を耳にしたものですから、ますます自信をつけたZ子とぼくは、その建物に入っていきました。

川っぷちのその建物の中には、いくつもの窓口があって、それぞれの窓口の前には行列が出来ています。『「真実の口」へのチケットを買うのか。』と思って列に並んだものの、『「真実の口」って、こんなに大勢の人が並んでまで行くようなところだろうか?』と疑問が湧いてきました。極楽トンボのZ子とぼくにも「ここは「真実の口」ではなく、馬券売り場のような所だ!」と察知できたのです。

異様な雰囲気の建物を逃げるように飛び出し、今度は、広場で客待ちしているタクシーの運ちゃんに、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会を教えてもらい、無事、オードリーとグレゴリーの気分�を味わう事ができたのでした。

ところで川っぷちのあの施設は何だったのでしょうか?船着場も付設してたようですし・・・。馬券売場でなかったら、トトカルチョか宝クジかなぁ?????

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