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フルートとオーボエは同じ木管楽器群に属していながら、発音のしくみや楽器の材質・息の使い方、そしてそれを奏する人間の性格や行動パターン・洋服のセンスまでがことごとく違っています。

 2つの楽器とプレイヤーについて細かく分析してみましょう。

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 このように外見上からも非常に性格の違った楽器同士だということがわかると思います。

 フルートはあらゆる種類の音階・分散和音・現代奏法を含むほとんどのテクニックに優れた演奏効果を発揮します。百年ほど前にベーム式と言う運指システムが考案されフィンガリングが合理的になってフルートの技術も飛躍的に向上しました。材質も木製や象牙であったものが加工しやすく耐久性のある金属へと変わってきました。

 一方のオーボエは、材質やフィンガリングもバッハなどの時代とほとんど変わらずに現代に至っています。そのため、フルートはあらゆるのテクニックを駆使した20世紀の音楽にその力を発揮し、オーボエは代表作品にバロック時代のものが多いように当時の素朴な表現や情緒性のあるメロディに適した楽器と言うことができます。

 この2種類の楽器はそれらを演奏するプレイヤーの性格にも影響を与えています。 オーボエ奏者は、地味でおとなしく偏屈な職人肌といった感じの人が多いようです。 フルート奏者は、逆に派手でおしゃれな社交家という印象です。

 オーボエには、演奏以前の大きなハンディがあり、それは“リード”というやっかいなものなのですが、そのリードを奏者が毎日作らなければならないということがその人格にも大きなプレッシャーとなってのしかかっています。プロの奏者の場合、毎日2~3時間はリード製作に時間を費やし、旅行中でもオーボエ奏者はホテルにこもってリード作りに励んでいるのです。

 フルーティストはその華麗な音色・テクニックのように、演奏以外の時間を楽しむべくパーティやショッピングにと華やかな時を過ごすのです。金銀に彩られたフルートという楽器はその人を飾るアクセサリーにもふさわしいものなのです。

 この2種類の演奏家たちの服装は一目瞭然で、“作業着”と“ドレス”というくらいの違いがあると言うとちょっと大げさですが、当たらずとも遠からずでしょう。

 この2つの特異なキャラクターを頭に置いて、演奏を聴いてみるのも面白いかも知れません。(終)