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長曽我部 誠 今日の日記帳

創刊号(2000年10月)

10.31 tue.  料亭「K」売却のうわさ

料亭の「K」が売りに出ているそうです。ここにも、バブル崩壊の影響が及んでいるのでしょうか?川蟹料理や鯛の昆布締め、夏は天然鰻、正月にはアラのお雑煮等で食通を唸らせてきた名板前の店がなくなってしまいそうです。店主のK氏は、「この店は手放しても、小さな店鋪でやり直す」という事ですが、朝晩メッキリ冷え込んできた今日この頃、ぼくらの心にも秋風が吹き抜けました。高倉健さんなどの有名人もよく訪れた料亭「K」の味は、再び味わえるのでしょうか?

10.30 mon.  フルートを吹くために生まれてきた瀬尾和紀さん

パリ在住のフルート奏者=瀬尾和紀さんの演奏を聴きました。ギター界のキムタクこと=大萩康司さんとの共演でしたが、その自由自在にフルートを操る能力に圧倒されました。音楽的な好みは様々ある事と思いますが、自分が頭の中で考えた事をフルートで実現する能力は、世界トップクラスであるという事は、疑う余地がありません。26才とまだまだ世界のコンクールへと挑戦していける年令で、意欲も充分のようで、今後の活躍が大いに期待されます。

瀬尾和紀さんのホームページはhttp://www8.freeweb.ne.jp/art/flute21/index.html

10.29 sun.  横山やすしは生きていた!?

何年も前に死亡が伝えられた漫才の横山やすし氏を、今夜、場末の、ある小さな居酒屋で発見しました。ぼくたちが死んだと聞かされたのは、偽りだったようです。横山氏は多額の借金を踏み倒すために、死んだ事にしてコッソリと居酒屋の従業員をしながら、ひっそりと暮らしていらっしゃるそうです。ですから、店の名前と場所はお教え出来ません。この話、本当ですか?

10.28 sat.  巨人軍、日本シリーズ制覇

当然と言えば当然ですが、読売ジャイアンツがダイエーホークスを4連勝で破って日本一になりました。ぼくの唱える「清原3番説」がピタリと決まり、巨人楽勝という印象の日本シリーズでした。ペナントレース当初から、ぼくは、「清原3番説」を訴え続けてきましたが、やっと、日本シリーズ途中から採用され、見事日本シリーズ制覇に役立って良かったと思います。シーズン中もこの打順で戦っていれば、もっと楽にペナントを制する事ができたはずです。来年もよろしく!

残念な事に、ぼくは、今日の試合を見る事ができませんでした。セリーグ優勝の時は、負けていたのでTVを消して見逃し、今回は仕事で見れませんでした。携帯電話のiModeで優勝を知ったのですが、何となく盛り上がりに欠けました。と言うより、せっかくの優勝にもシラケています。

10.27 fri.  ヴァルコル氏ミューズ音楽院に

本日、ミューズ音楽院で行なわれた「リヴィユ・ヴァルコル/マスタークラス」に顔を出しました。今日は、フランクフルト放送交響楽団の演奏会が行われ、オーケストラのメンバーとして来日したヴァルコル氏が、古くから親交の会った岡本真氏の招きで、ミューズ音楽院を訪れた訳です。氏はルーマニア人ですが、ドイツに移住し、現在はフランクフルト響主席奏者を務めるオーボイストです。決して、重苦しいドイツ伝統主義に縛られない、世界に通用する演奏家でした。彼は、アメリカやフランスの音楽界とも交流があり、特にバロック音楽の解釈は巨匠の域に達していて、予測もしなかったレベルの高いマスタークラスでした。ブラボー!(フランクフルト響の首席奏者が演奏旅行中にオリバンの日を作って、アルバイトしてて良いのでしょうか?)

やっぱり、清原3番で正解ですね。勝因はそれだけじゃないようだけど、明日もお願いします。

10.26 thu.  20世紀のピアニスト

今日は、ジャパン・アーツの仲根さんの担当するピアニスト=マツーエフ・リサイタルの招待状を頂戴し、出かけてみました。98年チャイコフスキー・コンクールの優勝者ですが、そのコンクールでヤマハのピアノを使用した人なので、ヤマハが大いに力を入れているピアニストです。

ピアノリサイタルと言えば、21日に聴いた、小川典子さんのリサイタルは"素晴らしかった!"。さいたま芸術劇場が主宰する「100人を聴く10年」という企画で、小川さんは36人目の登場でした。バッハ、シューマン、ラフマニノフ、プロコフィエフと小川さんならではのパワフルなプログラムでした。観客を圧倒するようなテクニックと音楽性が際立ち、時間を忘れて聴き惚れてしまいました。テクニックとパワーに圧倒された10数年前の彼女の演奏に比べると、音色も音楽性も柔らかさと深みを増し、高貴な音楽の世界に浸ることができました。最近は、オール・ドビッシーのプログラムなどのフランス物でも小川典子ワールドを展開しています。ヤマハも時代遅れな外人アーティスト崇拝志向をやめて、こんなに世界で注目されている実力派日本人ピアニストに注目してみてはどうですか?ピアニストの比較が意味のある事かどうかわかりませんが、小川典子さんは、チャイコフスキー・コンクールの優勝者よりも2段も3段も高いステージのピアニストです。(写真は楽屋の小川典子さん)

長嶋さん、明日も清原3番でこのシリーズを乗り切ってください!

10.25 wed.  「炭禪」のヤマメのクンセイ

昨日、メールで「炭禪」の大将から「釣ってきたヤマメのクンセイができた。」との知らせが入りました。早速、今夜、仲間と食しに行ってまいりました。

「炭禪」の大将=斉木さんはゼネコンのお偉いさんだったのですが、ある時、ぼくの演奏会を聴きにきて、それがキッカケとなりゼネコンを辞められた心のきれいな方なのです。ぼくも、責任を感じて退職の日に立ち会った経緯があります。

斉木さんは、もともと釣りや料理に人並みはずれた興味と才能を示しており、どちらもプロ級の腕前だったのですが、退職を機に居酒屋をオープンされたのです。素人の時代から、ご自分で釣って来たヤマメを料理して食べさせてもらってたぼくは、その味の素晴らしさを知っているものですから、メールを見て、飛んで行ってしまいました。今日、同行したふたりは、ヤマメの薫製を食べるのが始めてだったそうですが、やっぱり感激してました。一生に一度は、「炭禪」のヤマメを食べる事をお薦めします。それ程、価値のあるものなのです。ただし、「炭禪」にはヤマメの薫製がいつでもあるわけではありません。

10.24 tue.  工藤重典さん連絡下さい!

そろそろ日本にやってくるフルートの工藤重典さん!今、どこにいますか? 10/28の夜、パーティをやりますので、ぜひ、おいで下さい。みんなも会いたがっています。お友達の瀬尾和紀さんもいらっしゃいますので、車に乗せてもらって来てください。昔の仲間が歓待します。待ってま〜〜〜す。

10.23 mon.  日本シリーズ第3戦「清原3番説」

ぼくは、やや熱狂的な巨人ファンです。やっと、今日の日本シリーズ初勝利でほっとしています。清原の活躍にも喜んでいます。ぼくは、シーズン中から、また巨人に移籍した頃から清原の3番説を唱えてたのですが、長嶋さんがなかなか採用してくれなかったのでイライラしていたのです。松井の4番には異論のないところなのですが、清原は、性格的に3番向きなのです。あれで結構リキむ方なので、期待されると力が出せないタイプなのです。大舞台でイイ仕事をすると言われていますが、それは、期待されている事を実らせているのではなく、人が思ってもいない事をやるから印象が強いだけなのです。つまり、ダークホースなのです。新人の時がそうでショ?甲子園のスターとは言え=高卒の新人では、前年の日本一チーム=西武ライオンズで通用する訳ないと言われて、豈図らんや!期待以上の働きをしてレギュラーを捕ったのですから・・・。松井の前の3番=プレッシャーの少ないところで打たせてあげましょう、長嶋さん!

10.22 sun. フランス帰りの清水信貴さん

11月のジャン・ミシェル・ダマーズとのリサイタルのリハーサルを兼ねて、パリに行っていたフルート奏者の清水信貴さんがフランスの香りをプンプンさせて帰って来ました。今日は、久しぶりに仕事で一緒になり、パリの話で大いに盛り上がりました。エコール・ノルマルの試験官も務める彼は、年に数回、パリに出かけるようで、パリ好きのぼくとは話が合うのです。

そこででた話ですが、ぼくらふたりが共に絶賛する、パリの左岸で一番おいしいパン屋さん「ジェラール・ミュロ(Gerard Mulot)」が、日本に支店を出したそうです。国内法人「ジェラール・ミュロ・ジャパン」を設立したのです。今後、日本各地に系列店を展開していくそうです。「日本でもあの美味しいパンが食べられる」という喜びの反面、自分達だけの秘密の楽しみがなくなってしまったようで、淋しい気持ちも大いにあります。パリに出かける楽しみが半減してしまった気がします。でも、日本のどこかで「ジェラール・ミュロ」を見つけた人は、是非、食べてみてください。(写真はパリ6区=ジェラール・ミュロの店鋪)

ただし、原料は同じものを使って作っていても、水や空気までは運んで来ないでしょうし、同じ味や触感が出せるか?疑問です。それを信じて、今度の「パリ行き」も「ジェラール・ミュロ」のパンが朝食に出てくるホテル=ルレ・サンジェルマンを予約するのです。

10.21 sat.  日本音楽コンクール優勝おめでとう

素晴らしいニュースが飛び込んできました。ぼくらの仲間でオーボエ吹きの、芸大の4年生=宮村和宏くんが、日本音楽コンクールで見事、優勝を飾りました。おめでとう! 一緒した演奏会や旅行の時に彼の演奏や人柄にも多く触れて来ましたが、とても勉強熱心な上に非常に謙虚に人の意見にも耳を傾ける好感の持てる音楽学生さんです。もちろん、コンクールで1位を獲る力の持ち主ですから、学生ながら演奏の仕事も順調にいっているようです。音楽をやっていく以上、これからの道のりも平坦ではないと思いますが、どんどん勉強して世界に羽ばたいてください。心から応援しています。 

ただ、ひとこと、健康の為、ダイエットをお薦めします。君の体重が20kg減ったとしても、君の柔らかな音色は変わらないと思いますよ。

10.20 fri. 熊本マリ天才説

今日、熊本マリさんと食事をしました。リサイタルツアーが終わって、久しぶりに東京に戻り、ホッとした一日だったのでしょう。ツアー中、タマっていたウップンもあったはず。そのおしゃべりはとどまるところを知りませんでした。いつもの早口のうえ、ネイティブな英語が時折り混ざり、しかも次から次へと色々な話題が飛び出して、会話についていくのが大変でした。

前から「すごく頭の回転が早い人だな!」とは思っていましたが、この度のリサイタルツアーを聴いて、「IQ(知能指数)の高い人だ」という事がわかりました。元々、その演奏スタイルからわかるように、マリさんは世界のメジャーフィールドとは一線を画す、独自の音楽性を表現しているピアニストなのですが、23才のデビューから10年余り、着実に熊本マリの世界を作り上げつつあります。それも、その間、誰のレッスンもアドバイスも受けずに思いのままにピアノを弾いているだけなのだそうです。それでも、毎年のスケジュールをこなす中で確実に、しかもかなりの急カーブを描いてピアニストとしてのレベルを上げて来ています。多分、彼女の思った事、出したい音、作りたい音楽、要求されるテクニック、必要とする体力等々、彼女が頭で考えるだけで、また、時には考えずとも、脳ミソの一部が勝手にプログラミングして今の熊本マリをビルトアップしてしまったのです。コンチェルトに必要な体力を、あの明るく煌めく音色を、神の国から聞こえて来るような澄み切ったハーモニーを・・・彼女の脳ミソが自然に造り上げたのでしょう。

10.19 thu. キソダ社長

今日の午後、突然電話があり、音高時代の友人=キソダくんがやってきました。彼は、トランペット奏者ですが、長年勤めたオーケストラをやめ、自らが主宰するマネージメントの会社を設立しようというのです。管楽器奏者も体力を考えるといつまで楽器が続けられるか不安です。特に、トランペットは寿命が短く、50才くらいで第一線をリタイアする人がほとんどなのです。これから、彼は社長兼営業マンとなって全国を走り回ることになるでしょう。ぼくも、できる限りの協力を惜しまないつもりですし、演奏会の依頼がありましたら、取りあえず、私まで・・・。

がんばれ!社長さん!!!!!!!!!!!