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桑田佳祐が「引退」を考えた!? (2001.11.08)

サザンオールスターズの桑田佳祐がクリスマスに向けたこの冬の新曲「白い恋人達」をリリースし、CDがヒットチャートのトップを突っ走っています。しかし、この曲のプロモーションビデオを見て、ぼくは、ミュージシャン=桑田佳祐の終焉を感じずにはいられません。

その理由の第1は、この期に及んでクリスマスソングを書くという意図の中に、印税ねらいが見えてくるからです。何と言っても、クリスマスソングの印税収入は、当ればすごいんです。著作権が国際的に認められて今年でやっと50年位のものなのですが、その間、音楽著作権の世界で一番印税を稼いだ曲は「ホワイト・クリスマス」だと言われています。この有名なクリスマスソングは、1954年の同名映画の挿入歌ですが、作曲者のアーヴィング・バーリンのカンパニーは、映画のヒット以来40数年間、冬が来るたびに数億円の印税を稼いでいるそうです。クリスマスソングは一度ヒットすると、毎年、クリスマスに必ず取り上げられるからです。もし、桑田がその線をねらったとしたら、サザンオールスターズの解散、桑田佳祐の引退は近いと言うことでしょうか?「守り」に入ったと言うか、リタイアを考えたと言えます。創作活動を打止めにしたいという気持ちが感じられます。

たくさんのヒット曲をリリースしてきた桑田ですが、「いとしのエリー」などのカバーヴァージョンが出たりドラマで使われたといっても、このままでは一生遊んで暮らせる印税を稼げるとはとても思えません。印税額では、松任谷由美の「恋人がサンタクロース」や山下達郎の「クリスマス・イブ」はもちろん、洋楽の「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやって来る」「サンタがママにキスを・・・」などには遠く及ばないと予想されます。桑田の中で焦りがあったのでしょうか?

そして、「白い恋人達」という曲名があやしい!あの北海道の銘菓、お土産で有名なあのお菓子と同名なのです。桑田が何をねらったか、この曲名の真意はわかりませんが、夏とか湘南のイメージを売りにしていたサザンからは、かけ離れた印象のタイトルの意味は何なのでしょうか?いかにも安っぽく感じられるネーミングの理由は、時が答を出してくれるでしょう。

同じクリスマス作品で若手演歌歌手=永川きよしの「きよしこの夜」とは、較べモノにならない音楽性に裏づけされ高い社会的評価を得るべき桑田作品だけに、世にはびこるタダの流行り歌と同一視されないためにも、クリスマスに相応しいステータスを持った曲に作り上げて欲しかったというのは、ぼくだけの感想でしょうか?

アーティスト=桑田は金の残る仕事ではなく、永く人々の心に残る仕事をやり続けて欲しいものです。桑田くらいになると、純粋な創作欲がお金を生み出すことにもなるのです。今後の桑田佳祐に期待します。

「白い恋人達」が、印税メーキング作品になれるかどうかは別として、「桑田佳祐よ!ミュージシャンであれ!」と言いたい。そして、桑田の心の中でクリスマスのイメージが本当の意味で音楽に結びついた時、神聖な気持ちで聴いてみたいと、ぼくは思っています。

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